「非核三原則見直し」の何が問題なのか
「持たず、作らず、持ち込ませず」の国是を見直そうという声が、政府・与党の一部から出ています。その何が問題なのかを解説します。非核の国是を変えることなく、むしろ強めていくための議論こそ、いま必要です。
川崎哲
2026.09.18
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核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」とする非核三原則は、これまで日本の「国是」とされてきました。しかし、高市政権のもとで、これを見直そうという声が出ています。2025年11月、高市首相は国会で、非核三原則は「今後も揺るがない」とする現在の国家安全保障戦略の記述を今後も維持するのかと問われ、明言を避けました。今年8月の広島・長崎の平和式典での挨拶では、我が国は非核三原則を「堅持しており」と述べたものの、今後も「堅持していく」とは述べませんでした。昨年末には、尾上首相補佐官が日本は核兵器を保有すべきだとする「個人的見解」を記者たちの前で述べて物議をかもしました。
政府が年末までに行う安保戦略の見直しに向けて、今年6月、与党である自民党と日本維新の会がそれぞれ提言を出しました。自民党の提言は非核三原則に触れませんでした(見直すべきとも堅持すべきとも言っていない)が、維新の会は「持ち込ませず」について「現実的検討」をすべきと、事実上の見直しを提言しました。政府の有識者会議の中でも、非核三原則見直しを主張している委員がいることが報道されています。